’水だけ’の落とし穴
「知人に”水しか飲んでいないのになかなか痩せない”という女性がいます」と先日、こんな事を聞きました。
毎日どれくらいの水を飲んで、それ以外に何を食べているのか、運動はしているのか、ストレスはあるのか、などの詳細は分かりませんが、カロリーを大幅に制限をしているのは確かですね。
ダイエットをして体重を落としたいと思った時に、まず頭に浮かぶのは、食事の量を減らすことです。これは間違ってはいないのですが、何をどれだけ減らすのかを間違えると綺麗に痩せる事ができません。意外と、水しか飲んでいない女性というのは多いのではないかと思いますので、しっかりここで正しい知識を身に付けて下さいね。
さて、水しか飲んでいないのに、なぜ痩せないのでしょうか?考えられる原因として結論から言ってしまうと・・・
「水しか飲んでいないから痩せない!」のです。
脂肪分解ができない
お腹に溜まった憎き脂肪は、脂肪細胞に潜んでいるホルモン感受性リパーゼという脂肪分解酵素が働くことによって第一段階の脂肪分解が始まります。この脂肪分解酵素の原料は何かというとタンパク質です。タンパク質が足りなければ、この脂肪分解酵素が作られませんので脂肪分解が進みません。そして、酵素は単体では働いてくれません。ビタミンとミネラルとチームワークになって働きますので、ビタミンとミネラルの不足もあれば脂肪が分解されることはありません。
つまり、この女性は、脂肪を分解するものを何も食べていないのです。
また、エネルギーの主体である炭水化物を極端に制限すると、筋肉(たんぱく質)を分解してエネルギー源を作り始めます。脂肪は落ちないのに、筋肉が落ちてしまって基礎代謝が低下します。こうなってしまうと、リバウンドもしやすいですし、さらに痩せにくい体に変化してしまいますので注意してくださいね。
こういった事を考えると、食べずに痩せる事はとても危険です。カロリー制限はしながら3大栄養素とビタミン・ミネラルはしっかり摂ることが、綺麗に痩せる一番の近道です。そして、運動は必ず必要です。
それでは、今日もお読み頂きありがとうございました♪