精子の異常
昨日の記事でも書きましたが、6組に1組が不妊に悩んでいます。原因は、いくつか考えられますが、本日は男性側に原因があるケースについてのお話です。私のまわりにも男性側に問題があって妊娠できない夫婦が何組もいました。「まさか俺が!?」とびっくりする男性たち。しかし、これはもう驚くべきことではないのです。
1998年のことになるので少し前になりますが、帝京大学泌尿器科学の押尾茂講師による研究調査で1クラスの若い男性の精子の数を調べたところ、34人中WHO(世界保健機構)の基準値を満たす男性はたったの1人でした。しかも、この1人は北海道出身。きっと綺麗な空気の中でのびのび育ったのかもしれません。そして、残りの学生たちはみんな都会育ちだったようです。
また、1992年のコペンハーゲン大学スカケベク博士の調査では、1938年のデータと比べると約50年間の間に精子が半分に減っていると発表しています。この調査を受け、アメリカとフランスでも再調査がされましたが、どちらも同じような結果になりました。さらにフランスでは、睾丸ガンや奇形の精子が増えているという結果まで出たのです。
環境ホルモンの影響
この原因は、当時環境ホルモン(以下説明※)の影響だと問題視されていましたが、現在もそのような可能性が十分考えられると言われています。これらの調査は約20年前になるので、現在同じ調査をしたら一体どんな結果がでるか・・・。ちょっと目を伏せたくなりますね。
※環境ホルモンとは、内分泌かく乱物質とも言われ、有害な化学物質の事です。本来の生体ホルモンの働きを阻害して正常なホルモンバランスを崩して様々な異常を引き起こします。ですから、人間だけではなく地球上にいる多くの生物にも影響を与えており、自然界の動物たちにはすでに環境ホルモンによる様々な異常が科学的に証明されています。
これについては、実はもう30年以上も前から動物だけでなく、いつか人間にも同じことが起こるだろうと懸念されていました。今がまさにその時なのかもしれません。
では、どうやって身を守るのか。それは、体内に溜まってしまった有害な化学物質をどんどん身体の外に排出していくしかありません。そのためには、解毒作用のある栄養素をとり、有害な化学物質をできるだけ体に入れないようにする。そして、不足している栄養素をどんどん身体に入れてあげる事です。
そして、男性のみなさま。きちんと病院へ行って精子の検査をしてくださいね。
それでは、本日もお読み頂きありがとうございました♪