栄養療法を実践
父が肝硬変になったのは今からもう5年以上も前になりますが、行きつけの病院のお医者さまからは、肝臓の一部が壊死しているので、このままだとガンに進行します、と言われていました。ですので、栄養療法を2014年11月後半から始めました。父はとにかく若い頃からアルコール摂取も多く、今では量は減ったとはいえ禁酒はしていません。C型肝炎も患っています。
この体験談は、私が栄養療法(分子栄養学)を勉強して実践しているお話になりますが、栄養療法はしっかりとした知識がないと逆に身体を壊してしまいますので、実践する場合は、専門家の指示に従ってくださいね。
C型肝炎に感染すると
さて、肝臓は、鉄が不足したときのために鉄を貯蔵しています。C型肝炎になると(C型肝炎ウィルスはすっごく暴れるようなウィルスでもないそうですが)この貯蔵システムが壊れて鉄を異常に肝臓に溜めてしまうそうです。すると、活性酸素がたくさん発生してしまい、体内にある抗酸化物質だけではこの活性酸素に太刀打ちできないので、どんどん健康な細胞が壊されていきます。父の肝臓もこの活性酸素にやられてしまったわけです。
C型肝炎になった場合は、薬物治療などはもちろん、まず食事で鉄制限を推奨されるみたいですが、父は頻繁に通院できないとの理由で薬物治療は一切断り、鉄制限については、気にせず食べたいものを食べていました。。。
食事で鉄制限する場合には、鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄がありますが、ヘム鉄は、赤身肉、レバー、赤身魚、しじみ、あさり、卵黄などに多く入っています。非ヘム鉄は、野菜や穀類などに含まれています。吸収率がヘム鉄のほうが高いので、ヘム鉄を多く含む食品を制限するとよいとのことです。但し、気を付けたいのが鉄制限にこだわって鉄以外の栄養素の摂取にも影響がでてきてしまうので、食事の管理が難しいところです。
3ヶ月後の血液検査
父の場合は、食べたいものを食べてしまうのでサプリメントを摂って、肝臓に鉄を溜めないようにする必要がありました。そこで私は、鉄の吸収を抑制するフィチン酸と食物繊維を含むサプリメントを選びました。大麦若葉松やケール末などその他たくさんの植物栄養素が入っていますので活性酸素除去にもよいと思いました。こちらはかなり効果があったと思います。もちろん他にも色々摂りました。
その結果、2014年11月の血液検査で、AST199、ALT226あった数値は、3ヶ月後には、AST78に、ALT88まで下がりました。これには正直、私もびっくりしました(笑)さらにその3ヶ月後、ASTは57、ALTは56まで下がりました。まだ正常値からは外れていますが、かなりの回復です。
この検査結果でお医者さまから、「とりあえず今は肝癌の心配はありません」と言われ一安心。そして、父の話によると、お医者さまは首をかしげながらなぜ改善されたのか不思議だとかなりびっくりしていたそうです。薬物療法も血液浄化療法もせずにたった半年で数値がよくなったのですから驚かないはずがありませんね。
ところで、このALTとASTは、酵素なのですが肝細胞が破壊されると血液中に漏れ出します。数値が高ければそれだけ肝細胞が破壊されているということで、高ければ高くなるほど肝癌へ進行する可能性が増していきます。※基準値は、AST10~40、ALT5~45
その後、順調に進み2016年3月の血液検査で、AST38、ALT29まで下がり正常値になりました。でも実は、この3月の血液検査は、分子栄養学を取り入れいているお医者様のところへ行きました。なぜなら、父がなんか調子がいまいちと訴えるからです。(禁酒しないのですから当然なのですが・・・。)
そして、新しいことが分かりました。
続きはまた次回に!
それでは、今日もお読み頂きありがとうございました♪