環境省エコチル調査 ◆有害化学物質の知識

環境省の取り組み「エコチル調査」を知っていますか?

投稿日:2017年3月19日

便利になった生活の裏

約100年前に石油を精製したカスから石油合成製品を作り始め、私たちの暮らしはとても便利になりました。身のまわりにあるほとんどのものは石油から出来たもの=石油化学物質です。洋服や洗剤、化粧品、薬、プラスチック容器などなど。

たった100年のあいだに、さまざまな化学物質が急速に増えました。現在、世界には10万種の化学物質が使用されており、なんと5万種が日本で使用されています。そして、毎年500種類の新しい化学物質が作られていると言われています。

しかし、便利になった一方でそれまでなかった病気が増えました。喘息やアトピーなどのアレルギーは年々増加しています。また、環境汚染も広がってきました。

自然界では、動物たちのオスがメス化したり、死産が多発したり、奇形、卵のふ化率が低下したり様々な影響がでています。

そして、驚くことに、人間の赤ちゃんのへその緒を調べると100人中100人にダイオキシンなどの有害化学物質が検出されます。こういったものが、便利になった代償として私たちの身体の中に入ってきているのです。子どもは、まだ臓器なども完成していない分、大人と比べて有害化学物質の影響を受けやすいので特に気を付けてあげなければなりません。

子どもたちの健康

そこで、環境省が動き出しました。地球環境、子どもたちへの影響が心配!

2011年から始まったエコチル調査です。

エコチル調査は、「胎児期から小児期にかけての化学物質曝露をはじめとする環境因子が、妊娠・生殖、先天奇形、精神神経発達、免疫・アレルギー、代謝・内分泌系等に影響を与えているのではないか」という仮説(中心仮説)の解明を目指しています。

「中心仮説」というのは、”ほぼ間違いなくそうだと思うけど、とりあえず調査します”という事です。しかし、この追跡調査が終わるのが2032年。それから発表するので、私たちが調査結果を知るまでかなりの時間がかかります。例えば、今は国で「このミネラルウォーターのペットボトルに使われている化学物質は大丈夫です。問題ありません」としていても、もしかしたら2032年以降は危険だから禁止になることがあるという事です。

こうなると、やはり自分や家族の健康を守れるのは、自分自身でしかありません。

それでは、本日もお読み頂きありがとうございました♪







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