ダイエットは理屈から
私は今まで生きてきた38年間で数々のダイエットに挑戦しましたが、間違ったダイエットばかり実践してしまいました。振り返ると体重は減っても健康的に痩せたダイエットはひとつもなかったので、身体にとってマイナスなことをしてしまったなと後悔しています。でも、それはなぜだったのでしょうか。それは、生化学が分からないから、ダイエットのメカニズムがわからないから、自分の身体を理解してないから、などの知識不足からです。
間違いだらけのダイエット
1. 単品ダイエットなどをして1日の摂取カロリーを大幅に減らし、
2. 運動をほとんどしなかった。
私が取り組んだダイエットはこれでした。ダイエットに挑戦したことがある方なら、”自分もそうだった!”と思い当たるところがあるかもしれませんが、このような安易なダイエットをすることはとても危険です。
ダイエットをするにあたり、1日の摂取カロリーを減らすことは問題ないのですが、問題はどの摂取カロリーをどれくらい減らすか?です。「どの」というのは、炭水化物、たんぱく質、脂質と呼ばれる3大栄養素のこと。私たちは、日々この3大栄養素を摂取してエネルギーを作り、身体を動かしてエネルギーを消費しています。
脳のエネルギーはブドウ糖
最近流行りのケトン体ダイエットや糖質制限ダイエットは、炭水化物をほとんど摂らず、たんぱく質を中心に食べて、エネルギーは脂肪で作れば無理なく痩せられるというものです。しかし、果たしてこれは生化学的に安全な方法なのでしょうか。
それは、
1.脳のエネルギーは、ブドウ糖のみであること(※脳だけでなく身体のエネルギーにはブドウ糖が必要です。心臓は脂肪をエネルギーとします)。しかし、脳のエネルギーとなるブドウ糖の代わりに脂肪を燃焼したときにできるケトン体で十分対応できる、というのがケトン体ダイエットや糖質制限ダイエット。ただ、ケトン体は酸化生成物なので血液が酸性に傾き、長期的にその状態であることは好ましくない状態です。
2. 肝臓では有害物質などの解毒処理を行っています。この解毒処理に必要なのが糖質です。また、有害物質は脂に溜まる性質があります。ですから肥満の方は特に気をつけなければなりません。また、脳は60%も脂で出来ています。その解毒処理には糖質が必要です。ブドウ糖がなければ解毒作用が上手くいかず肝臓や脳にダメージを与えるリスクが高まります。
ですから、糖を極端に減らす・摂らないと言ったことはやらないで頂きたいと思っています。
微生物、植物、動物、人間の身体の材料は、みんな同じです。炭水化物は摂らない!脂肪は摂らない!肉は食べない!などの偏った考え方は自然の法則に反しているようにも思います。炭水化物もたんぱく質も脂肪も、私たちの身体にとって必要だから存在するのです。そして、食物連鎖が成立するのだと思います。
食事は生きていく上で一番大切なことです。痩せたい人はバランスよく3食しっかり食べて、運動することです。この方法が遠回りなようで一番の近道です。そして、何よりも健康的に痩せる事ができてリバウンドもしません(^^)ダイエットを成功させたい方は食べましょう!
それでは、本日もお読み頂きありがとうございました♪