ダイエットのキーワード「代謝」
「代謝」という言葉を聞いて、すぐに理解できる方はどれくらいいるでしょうか。この言葉は色々な場面でよく使われているのですが、実際どんなものなのかを説明できる人は少ないのでは?と思います。私もこの「代謝」をきちんと生化学的に理解するまでにずいぶん時間がかかってしまいました。ですので、”なんとなく分かる気がする”から”きちんと分かった!”になるようお伝えしたいと思います。
さまざまな「代謝」
代謝には、基礎代謝、新陳代謝、エネルギー代謝、水分代謝など、代謝と一口に言っても様々な代謝があります。しかし、代謝を一言で表すなら「体内で起こる化学反応」の事。
化学反応とは、Aという物質とBという物質を混ぜてCという物質を作ったり、Aという物質からBという物質に変化すること等を言います。
例えば、よく聞く新陳代謝は、古い細胞が新しい細胞に生まれ変わることですし、エネルギー代謝は、私たちが食べた炭水化物や脂質がエネルギーに変化することです。このように身体の中では常に壊されたり、作られたりして”変化”が起こっているのです!
ダイエットでよく使われる代謝は「基礎代謝」
年齢を重ねると基礎代謝が落ちて、痩せにくい体になってしまう・・・と聞きますが、基礎代謝が落ちるとはどういう事でしょうか?
私たちは1日3食しっかり食べて、エネルギーを補給しています。このエネルギーは、歩いたり、運動したり、心臓を動かしたり、呼吸をしたりするために使われていますが、じ~っと座っていたり、睡眠中でもエネルギーが必要になります。このじ~っとしていても使われるエネルギーが基礎代謝のことです。
他には、日常生活で身体を動かすときに使われるエネルギー、食事をしているときに使われるエネルギーがあります。
この3つのエネルギーの中で、一番消費されるのが基礎代謝で全体の7割にもなります。さらにこの7割は、脳、心臓、筋肉、肝臓などで使われ、中でも一番使われているのが肝臓と筋肉で各々約25%づつ。歳をとると様々な機能が落ちてきますが、筋肉もだんだんと減ってきますので消費されるエネルギーが減って脂肪が付きやすくなる上、落ちにくくもなってしまいます。
ダイエットではこの基礎代謝、つまり筋肉量を増やしてエネルギーをたくさん消費しよう!というわけです。
どうやって筋肉を鍛えるか?
むきむきになるには、やはりそれなりのトレーニングが必要となってきます。特に、基礎代謝をアップさせるには筋トレをしないと難しいのでジムに通ってトレーナーさんを付けるのが一番効果的かと思います。しかし、そんな時間はないという方は、お家でスクワットやダンベルなどを使って少しずつ筋トレを始めてみましょう!とにかく、筋肉は鍛えないと(動かさなければ)どんどん落ちていきます。
そして、バランスの良い食事です。私たちの身体の20%はたんぱく質から構成されています。筋肉ももちろんたんぱく質です。筋肉を付けるにはBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシンというアミノ酸)が必要ですので、良質なタンパク質を摂って下さいね。食事と吸収のよいサプリメントを併用するとより効果的です。
それでは、本日もお読み頂きありがとうございました♪