たんぱく質 ◆予防医学の知識と栄養

コラーゲンを食べても必ずお肌のコラーゲンになるとは限らない

投稿日:2017年4月6日

豚足でお肌ぷりぷり?

コラーゲンと聞くと、よく思い浮かぶのが豚足でしょうか。豚足にはコラーゲンがたっぷり入っているので、食べると翌日のお肌がプルプルに!とテレビで時々見かけます。確かに豚足には、コラーゲンやエラスチンというお肌のハリや潤いを保つたんぱく質が豊富です。他にもビタミンDやビタミンB12、カルシウム、鉄や亜鉛などの栄養素も多く含むので栄養価の高い食品です。

しかし、豚足のコラーゲンが必ずお肌のコラーゲンになるかはまた別の話なのです。なぜなら、コラーゲンというのは、アミノ酸という物質がたくさん繋がってできたたんぱく質なので、食べたら消化酵素によって胃や腸でバラバラに分解されて、またアミノ酸になってしまいます。

優先的順位がある

そして、このバラバラになったアミノ酸を今度は人間の体の材料として使えるように、再びアミノ酸をつなげてたんぱく質を作ります。その代表的なたんぱく質のひとつがコラーゲンです。バラバラにしたり、繋げたり、ずいぶん複雑なことをするんだな~と思いますが、豚のコラーゲンを人間のコラーゲンとしてそのまま利用することができないので、面倒ですがこの作業が必要になるのです。

そして、再びできあがったコラーゲンがお肌に行き届けば嬉しいのですが、身体は優先順位を決めて、必要なところから修復していきます。例えば、骨折をしてしまいました。お肌のためにコラーゲンを使うよりも、早く骨をつなぎ合わせなければなりません。こちらの方が緊急ですからね。ですので、身体はお肌の細胞よりも骨の細胞へアミノ酸を送り届け線維芽細胞を活性化させコラーゲンを作ります。つまり、身体を修復・修理する順番は、命に係わるところから行われる!ということです。

ですので、コラーゲンを多く含む食べ物やサプリメントを摂ってもお肌に全く意味がないという事ではありませんが、コラーゲン=お肌がピチピチになる、かどうかは、普段の健康状態にかかっているのです。これが分かると、コラーゲンを摂ればお肌に良いという事を宣伝している商品にも十分注意することができますね。

それでは、本日もお読み頂きありがとうございました♪







-たんぱく質, ◆予防医学の知識と栄養

関連記事

ストレスを溜めると便秘になる

便秘の軽視はNG 女性は便秘になる方がとても多いですね。その分、大腸ガンになるリスクが高まります。なんと、女性のガンの死因第1位は大腸がんなのです。 便秘になる理由はさまざまありますが、今日はストレス …

私の父は肝硬変!肝癌への進行を回避した方法①

栄養療法を実践 父が肝硬変になったのは今からもう5年以上も前になりますが、行きつけの病院のお医者さまからは、肝臓の一部が壊死しているので、このままだとガンに進行します、と言われていました。ですので、栄 …

ダイエットの前に脂肪について知っておこう!

脂肪には種類がいくつもある 一口に脂肪と言っても、さまざまな種類があります。ダイエットでは、脂肪は「敵」といった悪者扱いですが、身体にとって大切な役割がいくつもあるのです!そして、私たちが日々食べてい …

Newton(ニュートン)にも載った酵素のこと

間違いだらけの酵素 少し前のことになりますが、酵素の一人歩きが多いためか、あの有名科学雑誌「Newton」に酵素とはどういうものか?が、詳細に書かれています。 私が受講している分子栄養学の講義の中では …

内臓脂肪と皮下脂肪はどっちが悪者?

内臓脂肪と皮下脂肪の違い 脂肪と聞くと、「できるだけ摂りたくない!」と思うかもしれません。確かに、脂肪を摂り過ぎればぶくぶくと太ってしまい、動脈硬化、脂質異常症、心疾患、脳疾患など様々な病気に繋がって …